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魍魎拳

漫画の感想の置き場

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とある魔術の気功拳②

「拳法」は科学か、オカルトか、みたいな話



「拳法」って合理的な力の流れを追求した体術っていう一面もあるけれど 、様々なスピリチュアルな概念を取り込んだ精神術としての一面もあって、どうも胡散臭いイメージがあるんすよね。そもそも道教とか陰陽五行説とか宗教系から生まれたものが多いですし。

特に私がよくわからんな、と感じるのは「気」という概念


・気
バトルものでなくても「気配」「殺気」なんて概念が普通に使われてますが、何で人間がそんなものが感じ取れるのか、納得のいく説明を受けたことがないです。

『スプリガン』に出てくる朧は「気」を操る気法師という、作中でもずば抜けて胡散臭くずば抜けて強いキャラクターです。






「気」について、そのメカニズムも操り方も特に説明はなく、実在するって前提で話が進んでいます。

「気を練る」「気をためる」なんて表現もよく聞きますが、結局何をやってるのかよくわからないですよね。


『修羅の門』や『NARUTO』にはこの「気」を解放する「門」ってものまで出てきますが、やはり「気」を練って開くものらしい。

『修羅の門』
陸奥九十九の必殺技「四門」




気が十分に溜まるとこうなります。



できる気がしませんよね。

その存在に科学的な根拠は提示されておらず、もはや科学とは相容れない魔術に近い概念であるように感じます。少なくとも私には実感できない存在なので、フィクションのなかにしか存在しない架空の力なんじゃないかと。



しかし、そんな曖昧な存在に懐疑的になる一方で、「もしかしたら『気』も『オーラ』も、本当に存在するのかもしれない…」と思っている自分もいます。



合理的で効率的な体術としての一面
・太極拳
『ツマヌダ格闘街』で紹介されている太極拳の技術





太極拳含め古今東西のあらゆる拳法の実用性がわかりやすく説明されてます。

・合気道
『Evil Heart』


なんか練習すればできそうな気がしますね。人間の体の構造を正確に把握して、最小限の動きで最大の効果を与える、とても理にかなった技術です。

合理的ないなし方の解説のほか、「気」という概念に一つの解釈を加えています。




かつて私が柔道部に入っていた頃、警視庁や総合警備の重量級選手を次々に投げ飛ばし、道場内にいる全ての人間を笑いながら投げ千切る、弥勒菩薩みたいな老師に会ったことがあります。
たいして力もいれる様子もなく、それでいて体重さをものともしない鋭いスピードの投げ、「柔よくマジで剛を制す」って感じでした。
聞けば県の社会人大会で10年連続で優勝していて、そのうち9割が一本勝ちだったとか。


そんな武術の高みにいる人間を見ると、「彼らには常人には見えない何かが見えているのではないか?」と思えてくるんす。口に出さないだけで、彼らは気功や風水などの力の流れを認識しているのではなかろうかと。


科学的な解明より先に、彼らの超人的な身体能力と長きに渡る修練が「気」や「風水」に追い付いてしまったんじゃないか?

オカルト寄りな拳法も、実は科学の力が追い付いていないだけで本当に存在するのでは?そして修行次第で人間がそれを操ることも可能なのでは!?
というのが、私の願望、推測です。

―――――――――――――


皆「あるわけねぇだろ」と思ってる超パワーも、科学技術で解明できてないだけで本当は存在するかもしれないし、人間がそれを扱えるようになる日が来るかもしれない。



かつてどれだけ練習しても出せなかった波動拳も、練習の仕方が間違っていただけで正しく練習すれば撃てるようになってたのかもしれない。その練習法も、いつか科学が解明する日が来るかもしれない。



そんな感じのことを考えて生きていたら、いつのまにか23歳になっていました。私は何歳まで超人的な能力に憧れ、その存在を信じ続けることができるんでしょうね。

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