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魍魎拳

漫画の感想の置き場

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便所だけど愛さえあれば読んでも良いよね



人はどんなタイミングで漫画を読むんでしょうね。


私は人より漫画が好き方なので、暇さえあればごそごそ読んでしまうのですが、普通は1~2時間まとまった暇ができたときに読むものだと思うんですが、どうでしょう。


漫画って読むの時間かかりますよね。巻数が10を超えると読み終えるのに4~5時間はかかるし、ストーリーものだと話の区切りがつくのに10話以上いくことがままあるし、時間を区切って読むのもなかなか難しい。仕事やら家事やら人付き合いやら、なにかと忙しい現代人のなかには、そんな理由で漫画を読まなくなる人もいるんじゃないかなと思います。


一日中漫画読んでる暇人な私にも、「うまく時間の区切りがつかなくて、漫画が読みにくい…」なんて感じるときがあります。




それはトイレです。


トイレの時間だけは、時間の区切りというものがどうもつけにくい。せいぜい五分、いって十分の滞在時間ではあるものの、やっぱりその間手持ち無沙汰でなにか読み物がほしくなるんですが、ストーリーものだとうまく読みきれなくて時間が足りないんですよね。結果、用を足したあと便座の上で区切りのつくまで読み通してしまったりするんす。


でも、ストーリーものを読むならちゃんと世界に入り込みたいし、ケツから排便しながらダークファンタジーとか読んでも、なんか締まらないですよね。


そもそも、なにも無理してストーリーものを読む必要はなくて、時間がないときには時間がなくても読めるものを読めば良いんす。



そういうときにぴったりな、短時間でさらっと読めて区切りのつけやすい、忙しい人にも読みやすい一話完結系の漫画の話がしたいんす。
どんな雑誌にも1つはある「一話完結(前後編程度)」「インパクト重視」な、娯楽性の高い作品たち。


よくありますよね、一話完結のショートストーリーを何年も連載していて、単純な設定さえ覚えておけばどの話・どの巻から入っても読めてしまう漫画、『こち亀』『ゴルゴ13』『浦安鉄筋家族』『クッキングパパ』『稲中』などがそれに当たります。
こういった漫画は各雑誌に鎮座し、来るもの拒まず去るもの追わず、いつよんでも変わらぬインパクトで読者を受け入れてくれる素敵な存在です。
ラーメン屋にある漫画はすべからくこの部類ですね。



で、やはり私の家にもこれと同じ部類の「便所漫画 」と呼ばれる漫画軍が存在します。さらっと読める、話が短い、なによりちゃんと面白い漫画たちです。
ただ便所で読んでも大丈夫なくらいなので、作品の内容もどこかスレたものが多いです。



①『マーダーライセンス牙』平松伸二

花びら大回転の予感!?

!?




という漫画です。



スイミング・インストラクターをしている木葉優児

彼が全裸で向かう先には…



謎の全裸ナイスミドルが三人

なんと彼らは内閣総理大臣とその側近。彼らは法で裁くことのできない巨悪を抹殺する指令を優児に出します。

実は優児は国家から殺人許可証を受けた暗殺者だったのだ、という話なんすね。木葉一族は暗殺術を極めた忍者の一族で、現頭主の優児はその辺の傭兵やスナイパーを赤子扱いしてしまうほどの強さ。
テロリスト、マフィア、悪徳外交官、マッドサイエンティストまで何でも殺ります。
最初の画像で木葉流マッスルコントロールに騙された男もしっかり殺されます。

インパクトの強さ申し分なし。ストーリーは2~3話で完結するものがほとんどで、さくっと読めます。


ちなみに彼らが全裸なのは、国家の代表たる内閣総理大臣が殺人という禁じられた依頼をするのは本当に信頼がおける人物のみであり、無防備な姿をさらすことでその信頼を示すため、らしい。

他に方法ないのかよとか突っ込んではいけない。

とりあえずこの設定さえおさえておけばどの話を読んでも大丈夫

指令を受ける→殺す
という単純な構造の話が大体前後編2話で、10分もあれば読めます。


②『スーパードクターK』真船一雄
『ブラック・ジャック』+『北斗の拳』という異種配合を実現した漫画です。


患者第一の心優しい医者。彼の一族は代々秘伝の医術を学び国のため、人々のためにその力を発揮してきた医者の家系で、Kはその末裔。悪をくじき、弱気を助ける義の男です。








医者としての腕前は超一流、外科内科、動物もカバーしてます



このあとKは傭兵たちとともに東南アジアのゲリラ戦に参加。

医療ものとは思えない力強い扉絵



ちなみにKには「KEI(ケイ)」って名前の妹がいるんだけど、なぜそんなややこしい名前にしたのかは不明。

医療ものとしても十分面白いんですが、医者なのにムッキムキでTシャツ皮パンにマント姿のKが、いろんなとこでバイオレンスな揉め事に巻き込まれるのが面白くて仕方ない。

この作品はその後『ドクターK』と名を変え、現在はイブニングに移って『K2』として今も連載が続いています。

発病→治療を困難にする問題発生→知恵と筋肉で解決、という流れで、これも10分程度で読めます。


③『でろでろ』押切蓮介

シスコン中学生の日野くんがしょうもないお化けをどつき回す話。

妹を怒らせた時の日野くん


この漫画と便所のシンクロ率は他の追随を許さない、相当なものです。

話の構造には
お化けだ!殺せ!

お化けだ!友達になろう!
の2パターンがありますが、どちらも1話2~3分で読めてしまいます。

④『SF大将』とり・みき

ナンセンスSFのニヒルさ、とり・みき先生のゆるさは排便行為の心境とかなりシンクロします。
むしろ読んでるとトイレに行きたくなります。



⑤『帰らざる時の物語』松本零士
短編になると非常にお下劣になる松本零士先生。

叩けば何でも固くなる

ベチーン

ハーハー!!

くだらなさが素敵です。トイレによくあいます。

そのほか『おせん』や『GS美神』、『黄昏流星群』などが私の便所の供になることが多いです。


――――――――――――――――


周囲の知人から話を聞くに、やはり「便所漫画」というジャンルは存在します。

「便所漫画」に『クレヨンしんちゃん』が入ってる家は結構多いですが、『るくるく』を入れている人もいれば『脳みそぷるん』だったり『ハッピーピープル』だったり。

みんな「これは軽いノリで、何回でもさらっと読めるもの」って心のなかで決めてるものがあって、ふとした時間に繰り返し読んでいるがゆえに心の深いところにまで染み込んでアイデンティティの一部になってたりするんですね。


それは自分にとって「一番好きな漫画」にはならないかもしれないけど、何度も読んだ「思い入れのある漫画」になるはずで、そういう作品が一人一つぐらいあっても良いんじゃない、って思うんすね。


便所で漫画読むの、おすすめですよ。



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